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​ー親知らず(智歯)とはー

親知らずとは、第三大臼歯が正式な名称で、智歯(ちし)とも呼ばれています。

親知らずは中切歯(最前方の前歯)から数えて8番目にあり(図1)、永久歯(大人の歯)の中で最後に発育します。永久歯は通常15歳前後で生え揃いますが、親知らずは生える時期が概ね10代後半から20代前半であり、親に知られることなく生えてくる歯であることがその名前の由来だとも言われています。

​ー親知らずを抜かないといけない場合ー

親知らずは、

①虫歯がない

②まっすぐに生えきっている

③痛みなどの症状がない

という条件を満たしていれば特別抜く必要はありません。

特に上顎の親知らずなどは、条件を満たせば将来他の大臼歯が抜歯しないといけなくなってしまったときに移植するためのドナーとしての残しておくということもできます。

​しかし、上記の条件を一つでも満たさなければ、口腔内にとってリスクとなるので早めに抜いておくことをおすすめします。

特に②の条件は患者さん自身が判断できないため、歯科医院で診断を受けることをおすすめします。

​奥歯のあたりが痛いけど、虫歯もなく、知覚過敏でも歯ぎしりがあるわけでおない場合、まだ歯茎に埋まっている親知らずが原因のことがあるので、早めに歯科医院にかかるようにしましょう。

​ー親知らずを抜く時期ー

親知らずは長くあればある分だけ痛みや歯周病、虫歯などのリスクとなるため、状況が許せば高校生〜大学生の間に抜くことが理想的です。

​また早いほどいいという理由の一つに抜いた後の骨の治りが年齢を重ねるほど悪くなるということも挙げられます。

​ー親知らずを抜く際の注意点ー

親知らずは大学病院や口腔外科に限らずとも一般の開業医でも抜くことも可能です。

しかし、全身的なリスク管理が必要な場合や、一日で4本すべて抜くなど、2〜3日入院が必要な場合は大きな大学病院等に行かれることをおすすめします。

親知らずは生えきっていない場合は歯茎や歯を切ったり骨を削ったりする必要があります。

​特に骨を削る必要がある場合は術後1週間ほどは腫れや痛み、口が空きにくいなどの症状が出るので、予め知った上で処置を受けましょう。

​下顎水平埋伏智歯の抜歯例

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